開発環境の構築。


前回の続きです。


インストール手順の解説は割りと各所にあるので今更必要ないかも知れませんが一応。
実際のところ "Next >", "Install >", "Finish >" だけクリックしてけば
あっという間に終わってしまうので「正直この説明って必要なのか?」と自問自答してみたり…。


2. 開発環境の構築


必要なものが揃ったら開発環境、実行環境などを整えていきたいと思います。
個人開発における NDS プログラムは一般的に devkitPro という開発環境を使って作成します。
ここでは OS が Windows XP 以降であるということを前提に解説を進めてきます。


2.1. devkitPro とは?


devkitPro とは WindowsMacintoshLinux の OS 上で動作する、
各種プラットフォームのクロス開発が行える統合開発環境です。
エディタ、コンパイラ、開発用ユーティリティが揃っていて、
NDS 以外にも、GBAPSPNGCWii の開発まで出来てしまう優れものです。


devkitPro.org - Portal
http://devkitpro.org/


公式フォーラムでは、日々情報交換が盛んに行われてます。但し全文英語ですが。
更新情報もここで得ることが出来ますので是非ともブックマークしておきましょう(図 2.1)。


図 2.1


2.2. devkitPro のダウンロード


インストール作業は "Windows Insaller/Updater" というものを使って行います。


公式トップの画面上部にある "Welcome Message" から"Getting Started" をクリックします(図 2.2)。


図 2.2


Getting Started ページへ進んだら
メッセージ 1 行目にある " Windows Installer/Updater" をクリックします(図 2.3)。


図 2.3


インストーラのある SOURCEFORGE.NET の devkitPro プロジェクトページに進みます(図 2.4)。


図 2.4


現在の devkitProUpdater の最新は 1.5.0 のようです。
中央にある "devkitProUpdater-1.5.0.exe" をクリックします。


ダウンロードフォームが開くと 5 秒後にダウンロードが開始されますので
適当なフォルダに保存します(図 2.5)。


図 2.5


上手くダウンロードが開始されない場合、ページ上部に表示されている
カウントダウンメッセージの下の行にある "direct link" をクリックして
ダウンロードを試みてください(図 2.6)。


図 2.6


2.3. devkitPro のインストール


ダウンロードが完了したら、"devkitProUpdater-1.5.0.exe" を実行して
インストールウィザートに沿ってインストール作業を行います。


devkitPro をインストールしてなければインストールを、
既にインストールされてればアンインストールを実行する
というメッセージですので "Next >" をクリックします(図 2.7)。


図 2.7


ダウンロードとインストールをセットで行うか、
ダウンロードだけ行うか聞かれるので
"Download and install/ install from downloaded files" をチェックして
"Next >" をクリックします(図 2.8)。


図 2.8


インストール完了後、ダウンロードしたファイルを残しておくか削除するかを聞かれるので、
ファイルを残しておくなら "Keep downloaded files" にチェックを、
不要であるならば "Remove downloaded files" にチェックを入れて
"Next >" をクリックします(図 2.9)。


図 2.9


インストールするコンポーネントの種類を聞かれるので、
"Select the type of install:" のリストから項目を選択します。
特に理由がなければ "Full" を選択したままで良いでしょう(図 2.10)。


図 2.10


NDS の開発にしか使用しないのであればリストの項目を "devkitARM" とすることで
他のコンポーネントはインストールされなくなります(図 2.11)。


図 2.11


尚、中央の各チェックボックスを任意に選択することで
カスタムインストールすることも可能です。


インストールするコンポーネントの選択が済んだら "Next >" をクリックします。


インストール先のフォルダを聞かれるので、特に理由がなければ
デフォルトのインストール先である "c:\devkitPro" で良いでしょう(図 2.12)。


図 2.12


インストール先を変更したい場合は "Browse..." ボタンをクリックして
任意のフォルダに変更することも可能です。


インストール先の設定が完了したら "Next >" をクリックします。


スタートメニューに登録される名前を確認してくるので、
特に理由がなければ "devkitPro" のままで良いでしょう(図 2.13)。


図 2.13


"Install >" をクリックするとインストールに必要なファイルの
ダウンロードが開始されます(図 2.14)。


図 2.14


もしも "Inetc plug-in" というダイアログが出る場合(図 2.15)、
現在ネットワークに問題が発生し、必要なファイルがダウンロード出来ないということなので、
まず自分のネットワーク環境が正しく接続出来てるか確認し、問題なければ
ダウンロード先サーバに負荷あるいは障害等の問題が発生してるので
少し時間を置いてから再度ダウンロードを試みるなどして対応します。


図 2.15


必要なファイルのダウンロードが完了しますと
次にアーカイブの展開が開始されます(図 2.16)。


図 2.16


アーカイブの展開が完了したら、先ほど指定したインストール先への
インストールが開始されます(図 2.17)。


図 2.17


インストールが完了するとプログレスバーの上に
"Completed" というメッセージが表示されますので
"Next >" をクリックします(図 2.18)。


図 2.18


インストール作業は完了しましたというメッセージが表示されるので
"Finish >" をクリックしてインストール作業を終了します(図 2.19)。


図 2.19


2.4. devkitPro のインストール内容


インストール作業を終えたら、スタートメニューの
すべてのプログラム(P) - devkitPro - より
Full インストールの場合、下記 6 項目があることを確認します(図 2.20)。


図 2.20

・documentation
・devkitpro
・MSys
・Programmer's Notepad
・Uninstall
・Update


6項目の各内容は以下のようになります。


・documentation - pspsdk
doxygen で生成された pspsdk ドキュメントが参照できます。


・devkitpro
devkitPro 公式サイトへのリンクです。


・MSys
Windows 上で動作する、 UNIX に似た CUI 環境を提供するターミナルソフトです。


・Programmer's Notepad
コーディングに特化したテキストエディタです。


・Uninstall
devkitPro 環境のアンインストールを行います。


・Update
devkitPro 環境のアップデートを行います。