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「エミュレータがわかる本」はしくみ(アーキテクチャ)がわかる本であり、実装がわかる実践本ではない。


エミュレータがわかる本


過去にも同社(工学社)から「エミュレータのしくみ」なる本があったのですが
それに多少の加筆が加えられたという内容でした。


昔のPCやゲーム機を題材に取って、コンピュータアーキテクチャを解説してる本です。
ほぼ全章共通に、概論と電子工学的な内容で話は終始進行してきます。


最終章たる第9章の、
「ここでは、ソース・コードを元に、エミュレータを作る工程を実際に学んでいきます。」なんてのは嘘で、
ものの見事に一行たりともソースコードは出てきません。
前章と同じく文章のみで構成されてます。
その内容というのも、エミュレータを実装する人間が
大よそコードを書く前か書き始めた辺りに思うような、あれやこれやが綴られてるだけに過ぎません。


しくみ(アーキテクチャの概論)が「わかる本」という認識で本誌を読みましょう。
「作り方がわかる本」と誤認して本誌を求めてしまうと漏れなく残念感が味わえるので注意してください。


ですが、もし本当に自分でエミュレータを作ってみたいと考えているなら
入門編1(コンピュータアーキテクチャ編)として手元に置いておくのは決して悪くないと思います。
入門編2(プログラミング文法・プログラミング作法)まで勉強を終えたとき
実践編(エミュレータプログラミング、実装の実践)で煮詰まったとき、この本が手元にあると、若しかしたら手助けになる何かを得るかも知れません。


実践の一番の参考は、言うまでも無くオープンソースエミュレータのコードなのですが
以下の解説が自分自身、実装の参考や完成が見えない間、励みになりました。<昨年勢いでGMC-4エミュ作ってしまいました。関係者の方、ごめんなさい。


エミュレータ開発必勝本
〜君もエミュレータ製作者になれる!?〜
http://www.117.ne.jp/~show/pc8801/tech88/1000.html


次こそはどこぞの出版社から、ズバリなエミュレータプログラミングの解説(実践)本を期待したいところです
(モノがモノなだけに、あまり売れなさそうですが(苦笑)。)。